認知症は防げるのでしょうか?
元気ハツラツとしているご老人もいらっしゃいますよね。
巷では様々な認知症予防の方法や食事、サプリメント等色々とあります。
しかし、最も簡単な方法があるのです!
もちろん、その方法はすべての認知症に効果があるわけではありません。
むしろほんの一部の認知症の方にしか効果が見込めないかもしれません。
しかし、
最近なんだかボケ始めたのよね・・・?
という場合には、これからご紹介するあるものが不足していて認知症の様な症状が起きている可能性があります。
意外と無視できないものですし、実際に改善した例がありますので、簡単に試せる方法ですからぜひとも試してもらいたいものです。
その方法とは・・・・
です。
え??なんで?
と思われるでしょうが、体内の水分量が失われると認知症の様な症状が見られることがあるのです。
しかも高齢者ですと水分補給をしない人が意外と多く、慢性的な軽い脱水症を起こしている場合が度々見受けられます。
初期の軽い認知症は慢性的な軽度の脱水症の場合があるのです!
認知症のような症状は水分不足で起きる!?
高齢者は様々な理由から水分摂取量が少なくなっています。
- 喉が渇かない(自覚なし)
- トイレに行く回数を減らしたい
(頻尿気味だから) - 何を飲んだら良いか分からない
(水分を欲しない) - 認知症気味で自発的に水分補給しない
などです。
そもそも喉が渇くという実感がありませんし、トイレに通うのが嫌だと言うことで水分補給を減らしている方が多いですね。
しかも体内で水分を蓄積できるのが筋肉です。高齢になると筋肉量も減りますから、蓄積できる水分量も減ります。
そんな状態で水分補給を怠ると・・・脱水症になります。
ただ、夏場に話題になる脱水症とは違い、体調を崩すほどの脱水量ではないのでと、数日を掛けてゆっくりと脱水していくので気が付かないことが多いです。
人間は毎日約2.5リットルの水分を排出しています。
大・小便で約1.5リットルほど、そして汗や呼気に含まれる水分で約1リットルほどの水分を失います。
高齢者になりトイレの回数が減って(水分補給料も減っているから)排泄での水分の排出量は減るでしょうが、汗や呼気から出て行く分はそれなりにあります。
気が付かない内に水分が失われて行っているんですね。
そしてどうして水分不足で認知症のような症状が出るかといいますと、脱水症で起こる症状一覧を見てください。
水分損失率 症状例 1% 大量の汗、喉の渇き 2% 強い乾き、めまい、吐き気、ぼんやりする、重苦しい、食欲減退、血液濃縮、尿量減少、血液濃度上昇
3%を超えると、汗が出なくなる4% 全身脱力感、動きの鈍り、皮膚の紅潮化、いらいらする、疲労および嗜眠、感情鈍麻、吐き気、感情の不安定(精神不安定)、無関心 6% 手足のふるえ、ふらつき、熱性抑鬱症、混迷、頭痛、熱性こんぱい、体温上昇、脈拍・呼吸の上昇 8% 幻覚・呼吸困難、めまい、チアノーゼ、言語不明瞭、疲労困憊、精神錯乱 10~12% 筋痙攣、ロンベルグ徴候(閉眼で平衡失調)、失神、舌の膨張、譫妄および興奮状態、不眠、循環不全、血液および血液減少、腎機能不全 15~17% 皮膚がしなびてくる、飲み込み困難(嚥下不能)、目の前が暗くなる、目がくぼむ、排尿痛、聴力損失、皮膚の感覚鈍化、舌がしびれる、眼瞼硬直 18% 皮膚のひび割れ、尿生成の停止 20% 生命の危機、死亡 出典:水分損失率と現れる脱水諸症状の関係、日本体育協会、スポーツと栄養、108ページ、表7
体内水分量の2%失うと【ぼんやり】します。
もともと喉の乾きが感じにくいのが高齢者です。そして一気に汗などで体内水分が失われたのではなく、日頃から水分補給が少ない所為で少しづつ体内水分量が減少していますので不調を感じにくいのが厄介です。
そして4%を失うと、感情の不安定や鈍麻、無関心という状態になってきます。
こちらから呼びかけても反応が鈍いとか、ちょっとしたことで急に機嫌が悪くなり攻撃的になる、もしくは周りに無頓着で気にしない、ただぼ~っと座ったままでいるってまさに認知症の様な症状ではありませんか??
感情が動かないから言われたことも頼まれたことも忘れてしまう、関心が無いからつい先程の事も忘れてしまう。
そして【嗜眠】。要はすぐに寝てしまう、座ったままでも寝てしまったり、すぐに横になって寝てしまうというのもまた認知症の方に多いですよね??
このように認知症の初期症状と脱水症の症状に似ているところがあるんですよ!
ですので、勝手にですが【慢性的な軽度脱水症】では無いかと考えられるのです。
実際にこまめに水分補給をしてもらうと認知症の症状が良くなったケースも多いです。
ただし、【慢性的】な症状ですので1日2日水分を補給した程度では回復しません。
少なくとも1週間は続けてしっかりと水分補給をしないと改善が見られないことが多いようですよ。
長期間に渡って水分補給量がかなり減少していて、徐々に体内の水分量が不足している状態なので、健康的な水分量に戻るまでにもそれなりの時間がかかるのです。
水分補給をする方法は?
では実際に高齢者に水分補給をしてもらいましょう!
と行きたいところですが・・・・
現状、慢性的な軽度脱水症に陥っている高齢者は頑固なことが多いです。
また胃腸なども弱っており大量に水分を飲むことも難しいのも実情です。
若い人でも一度の500mlの水分を摂ってくださいと言われても一気に飲めない方も多いですよね?
すでに軽い認知症の症状が出ている方にはなおのこと、「水を飲んで」と行っても難しいでしょう。
ではどのように飲んでもらったら良いでしょうか?
1口2口含むように飲んでもらう
水分は口に含んだだけでも少しは補給されます。
むしろこまめに少量ずつ飲んだ方が身体に吸収されやすいです。
上で「一度に500mlを・・・」なんて書きましたが、その様な水分補給をすると、多くの水分が吸収されずに尿として出されてしまいます。
つまりはトイレが近くなるだけですね。
体内吸収効率がよい水分補給方法は口に含む程度の量で2~3口分を15~30分ごとに摂取することです。
高齢者はただでさえ喉が渇いた実感がありませんし、ダラダラと汗を書くことも無いのでゴクゴクと飲むことは難しいです。
ですから口に含む程度で良いので少なくとも30分に一度は水分を補給してもらうのが良いです。
水分補給は飲料水だけじゃない
もう一つは飲料水やお茶などだけが水分補給では無いと言うことです!
食材(野菜や果物)はほとんどが水分ですよね?
お漬物も塩で水分が多少抜けていてもまだまだ水分が残っています。
ましてや果物なら多くの水分を含んでいますよね?
スイカやメロン、きゅうりなどのウリ科の植物ならカリウムも豊富ですので水分補給とともに電解質も補給できるので良いですよね。
そうです。水分を飲ませようとしてもなかなか難しいこともありますので、この様な野菜や果物食べてもらうことで水分を補給してもらいましょう。
他にもゼリーなども水分を固めたものですし、寒天などを使用することで誤嚥を予防することができますよね。
その際に注意したいのは糖分の量でしょうか。
高齢者ですと何かと持病をお持ちの人が多いですので、糖尿病や腎臓病などをお持ちの方にはどの様なもので水分を補給してもらうかはかかりつけ医などに相談したほうが良いでしょう。
まとめ
高齢者の認知症様症状は脱水症の症状に似ているところがあります。
ですので、水分補給を適切に行うことで認知症のような症状が改善するケースが意外とあります。
アルツハイマー型やレビー小体型認知症の場合は脳に何かしらの病変が起きていることが多いですので水分補給だけでは改善しないでしょうが、初期の認知症のような症状は水分不足からくるものの可能性もあります。
ぜひ諦めずにまずは水分補給の徹底から始めて見る価値はあると思います。
病院での治療と併用して水分補給を試してみてください。
何で水分補給すればよいの?
水分補給は何が良いのか?と当然の疑問ですが、極論から言いますと何でも良いです。
ただ、緑茶やコーヒーなどは利尿作用もありますので、せっかく飲んだ水分が尿として排出されやすくなりますので他のものが良いと思います。
経口補水液は吸収効率が良いですが、色々と成分が濃いので、経口補水液だけを何本も飲むのはダメです。
コップ1杯くらいを経口補水液にするなどは良いでしょうが、その他の時はお水や麦茶などが良いでしょう。
またお食事の際にはお味噌汁や野菜類など水分量が多いものを活用して水分を摂ってもらい、おやつやデザートにゼリーや寒天、果物などの水分量が多いものを利用するのもよいですね。
アイスもほとんど水分ですので暑い季節は活用していただくと良いでしょう。
先程も書きましたが、持病によっては糖分が多いものがダメだったり、腎臓関連ですとそもそも一日の水分摂取量を制限されていたりしますので、水分の補給方法を変えてみてください。
一度に大量の水分を取るよりも、こまめに少しづつ水分を接種したほうが体内に残りやすいですので制限された水分量でも効率よく水分を保持させることができるかもしれません。
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どのくらい水分を取ればよいの?
どのくらいの水分を毎日接種すればよいかと気になりますよね。
前述の通り、人間は1日約2.5リットルの水分が排出されています。
1日3食しっかりと食べる(味噌汁やスープ類、野菜類など含め)と1リットル分くらいの水分は食事で摂取できます。
ですので、食事以外で摂取する必要があるのは約1.5リットルほどですね。
この量を水やお茶で飲んでもらうのは大変でしょう・・・
コップ1杯180mlほどだとして・・・8杯以上ですね。
午前中2杯、午後に3杯、夕食後3杯?
ちょっと厳しいかもしれませんね。
ですので是非おやつを活用していただきましょう!
ゼリーやアイス、寒天などの水分量の多いものを食べてもらうことで水分摂取量を増やします。
あとは声がけをして30分に一度は2~3口分の水分を含んでもらうようにするのが良いです。
そのままっ水分補給が習慣になってくれるまで根気強く見守るのが大切ですね。
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