気候変動の影響か、急に暑くなったり涼しい日になったりする昨今ですが、脱水症を起こしている方が増えています。
仕事柄、様々な年齢層の方とお話しをする機会が多いのですが、最近「それって脱水症だったのでは?」と感じる体調不良を経験する方が増えています。
重度の脱水症や熱中症になりますと、意識を失うなどのわかりやすい危険な状態になるばかりだけでなく、命の危険にもなります。
ところが軽い脱水症や中等度の脱水症でも状況によってはかなり危険なことになることも少なくありません。
その上、軽い脱水症だったことにも気が付かず、幸運にも回復されても数日間にわたり体調がすぐれない後遺症に悩まされている人もいらっしゃいます。
脱水症は早期に気がついて、正しく対処できれば怖くない症状ですので気をつけましょう。
脱水症の怖いところ
まずはじめに、話を聞いていて私が個人的に感じる脱水症の怖い症状をお伝えします。
それは・・・
表現としてちょっと乱暴ですが、要は脳が正常に働かなくなることです。
正常な判断ができなくなる上、集中力や注意力も低下します。
何が怖いかといいますと、特には「自分が脱水症を起こしている」ことが分からない・理解できないことです。
つまりは、脱水症を起こしていることを正しく認識できていないので【正しい対処】をしないのです。
いつも通りの自分であると錯覚を起こしているのですね。
多少具合が悪い程度で
「最近忙しいから疲れている」
「昨日夜更かしをしたから寝不足なんだろう。
コーヒーでも飲んで気合を入れるか」
などと軽く考えてしまうのです。
そしてそれが間違いだとも気が付かないのです・・・
判断力も低下していますし、集中力も低下しています。
そんな状態で運転や機械の操作など注意力も反射神経も必要なことをしたら・・・最悪事故に繋がります・・・。
脱水症で命の危機につながるのは、生物学的・医学的な内容だけじゃなく、このような「脳がバカになって判断を間違う」ことによる事故もありえるのです。
だからこそ脱水症の初期に出てくる症状を知って、「私は今脱水症になりかけているかもしれない・・」と疑うことを身に着けてください。
とは言っても、私も年に2回位軽い脱水症を起こしたりします(恥)
知っていても自分では気づけ無いのも脱水症の怖いところです。
経口補水液を常備しておくのがおすすめです。
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脱水症の初期の疑いのある症状は?
人間は1日排泄によって約1.5リットルの水分を体外に排出し、汗や呼気に含まれる水分などによって約1リットルの水分を排出します。
合計で約2.5リットルの水分が排出されています。
しかも運動後やサウナに入ったときの様にダラダラと汗をかいていなくても、常に皮膚表面から汗が蒸発していますので、そんなに体内の水分が失われているとは感じていません。
そしてご存知のように、人体の約60%程が水分ですね。
そのうち数%でも水分を失うと体調を崩します。10%も減れば命の危機となります!!
そこで最初に体内の水分が足りなくなってくると起こる症状が、
です。
もちろん個人差がありますので、イライラの程度にも差があります。
- 気持ちが落ち着かない
- 不安感が出てくる
- 普段は気にしない程度のことが気に障る
- 人の話を聞くのが嫌になる。
- 普段は気にならない環境音が五月蝿く感じる
- 指や身体が痒くなる
- キーボードやスマホの入力ミスが増える
- イライラする
- 喋るのが引っかかる。
などです。
普段は感じないはずの精神的ストレスを感じる時は脱水症の始まりかもしれません。
水分や塩分・カリウムなどの電解質を補給するのが良いですね。
第三者から見た初期症状
なかなか自分では気がつけない脱水症ですが、初期の場合は第三者からも気が付きにくいものです。
ですが、「もしかしたらこれが脱水症の症状かもしれない」ということを知って入れば、早期に水分補給など簡単な処置で対処できるので知っていて損はないですよ。
上記の症状と似ているものもありますが、
- 受け答えが普段より鈍い
- 会話のテンポがずれる
- 聞いたことと答えの内容が少しずれる
- 呂律が回らない
- 話しかけるとうるさそうにする。
- 同じようなミスを数回繰り返す
- 呼吸が浅い
- 顔が赤い
顔が赤いまで来ると熱中症も含めちょっと危ないところまで来ている可能性があります。
水分・電解質補給とともに身体を冷やすようにしたほうが良いですね。
失われた水分量と症状の関係は?
脱水症といっても、失われた水分量が増えるに連れ症状が変わり、重くなってきます。
どの程度の水分を失うと症状が出るかといいますと、考えているより少ない量でも症状が出てくることがわかっています。
実際には、
水分損失率 症状例 1% 大量の汗、喉の渇き 2% 強い乾き、めまい、吐き気、ぼんやりする、重苦しい、食欲減退、血液濃縮、尿量減少、血液濃度上昇
3%を超えると、汗が出なくなる4% 全身脱力感、動きの鈍り、皮膚の紅潮化、いらいらする、疲労および嗜眠、感情鈍麻、吐き気、感情の不安定(精神不安定)、無関心 6% 手足のふるえ、ふらつき、熱性抑鬱症、混迷、頭痛、熱性こんぱい、体温上昇、脈拍・呼吸の上昇 8% 幻覚・呼吸困難、めまい、チアノーゼ、言語不明瞭、疲労困憊、精神錯乱 10~12% 筋痙攣、ロンベルグ徴候(閉眼で平衡失調)、失神、舌の膨張、譫妄および興奮状態、不眠、循環不全、血液および血液減少、腎機能不全 15~17% 皮膚がしなびてくる、飲み込み困難(嚥下不能)、目の前が暗くなる、目がくぼむ、排尿痛、聴力損失、皮膚の感覚鈍化、舌がしびれる、眼瞼硬直 18% 皮膚のひび割れ、尿生成の停止 20% 生命の危機、死亡 出典:水分損失率と現れる脱水諸症状の関係、日本体育協会、スポーツと栄養、108ページ、表7
と言われています。
そして恐ろしいのが
1%の水分を失うと大量の発汗が起こる
というところです。
そうです、一番最初の症状が大量発汗なんですよ!
最初期の段階でしっかりと水分補給ができないと・・・大量発汗で自動的かつ加速度的に症状が悪化することがあるのです!
そして2%失った時点で【ぼんやり】するんです!
つまりは正常な判断力・思考力が失われることがあるのです。
しかも【食欲減退】が起こってきます。
喉は渇いていても気分的に『飲みたくない』が起こる人がいます。
益々水分を取らないので悪化していきます・・・。
そして・・・3%を超えると【汗が出なく】なります。
この時点で具合は悪いと認識はするでしょうが、汗が止まっているので脱水が止まった(落ち着いた)と勘違いをすることがあります。
ですので先程の【食欲減退】も手伝って・・・
「汗が落ち着いたからもう大丈夫、水分もあまり飲みたくないから、このまま横になって休もう」
となってしまいます・・・これが危険ですね!
脱水症を疑ったら、とにかく水分補給が大切です!
熱中症も併発している可能性のあるので、鏡で顔をみて赤かったら熱中症の疑いも濃厚になります。
また体温を測って熱があるなどの場合も同じですね。
水分・電解質補給と並行して脇の下や首などを冷やすことも必要となります。
また脱水症が進んでいると胃腸の調子も悪くなっているので、飲んだ水分の吸収が悪くなります。
ですので経口補水液の様に吸収効率を良くしたものを飲まないとダメです。
明らかに受け答えがおかしい状態や意識が混濁している状態の場合はいち早く病院に行き点滴などの処置をしてもらうのが大切です。
呼びかけに返事をしない状態や痙攣などが起きている時は一刻を争う状態ですので救急搬送をしたほうが良いですね。
脱水症にも後遺症がある!?
脱水症にも後遺症があるって子存じですか??
ここまで脱水症の恐ろしいところを紹介してきましたが、実は脱水症は回復してからも尾を引いたりするんですよ。
軽い脱水症で回復できた方はほとんど後遺症など引きづらないですが、中等症以上の脱水症になった方はしばらく調子が戻らないことがあります。
よくある症状は、
- だるい
- 脚などに力が入らない
- 少し動くと動悸がする
- 皮膚が痒い
- 時たまフラッとする
- 疲れやすい
などです。
特に電解質不足まで起こした脱水症の人は体調不良を引き釣りやすいです。
というのも、脱水症の治療で電解質(ミネラル)を補給でき、一時的に落ち着いたとしても、体内の電解質(ミネラル)はまだまだ不足している状態です。
尚且つ汗や尿でもまた排出されていますので新たに電解質を補給しないといけません。
もともとの食生活で栄養に偏りがでており、電解質が慢性的に不足している人も最近は多い(無理なダイエット等)ようですので、脱水症をおこすほど劇的に電解質不足に陥った人は特に意識的に補給しないとまたすぐに電解質不足に陥ります。
また水分も常に排泄や汗、呼気から失われて行きますのでしっかりとこまめに補給していかないと健康な水分量に戻りません。
ですのでしばらくは体調が戻らない【後遺症】となることがあります。
また恐ろしいことですが、重度の脱水症を起こすと、意識障害などに陥ります。
またそれほどに体内の水分が失われていれば体温を下げることもできなくなりますので熱中症にもなっております。
早期に適切な処置(救急搬送や入院処置)ができない場合命に関わる程ですが、なんとか回復しても稀に脳にダメージが残っていることがあります。
【後遺症】として、高次脳機能障害や小脳系の障害、脳にダメージが入ってパーキンソン病の様な症状が出ることがあるようです。
これらの症状は脳が損傷してしまった可能性もあり完治が難しい場合があります。
脱水症や熱中症は命を落とすこともある恐ろしい症状ですが、回復しても後遺症が残ることがあります。
早期で治療できればその心配は格段に減らせますので、まずはご自身で脱水症である可能性に気がつけることが大切です。
お茶やミネラルウォーター、コーヒーなどをこまめに飲んでいるから大丈夫!
なんて考える人もいらっしゃいますが、それらの飲料は利尿作用があったり、電解質が不足しますので、完全な脱水症対策にはなりません。
油断せず経口補水液は手元に1本用意して置くことをおすすめします。
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