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ムチンの訂正の経緯が凄い

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オクラや納豆、里芋のぬめりなどのネバネバ成分を「ムチン」と紹介していましたが、実はこれが間違いだということで各メディアやホームページで訂正が相次いでいます。

なぜそのようなことになったのかの経緯が凄いのでご紹介しますね。

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ムチンは動物が出すもの!?

ムチンとは、糖とタンパク質が結合してできた多糖類の一種です。動物の上皮細胞などから分泌される粘液の主成分であり、細胞の保護や潤滑などの役割を果たしています。

日本では、オクラや山芋などのねばねば成分もムチンと呼ばれていますが、これは誤りです。植物に含まれる粘性物質は、ムチンとは異なる構造を持つ別の物質です。

 

胃の粘膜など動物が分泌するものがムチンであり、同じように見える植物から出るネバネバは成分から言ってもムチンとは全くの別物ということですね。

ではなぜ日本では植物のネバネバをムチンと言っていたのでしょうか?
健康情報番組などでもオクラや山芋などのネバネバを「ムチン」と言っていましたからね。

 

ではなぜ山芋などのネバネバ成分をムチンと言い始めたのか?

 

最初にムチンと言ったのは明治17年!?

北里大学理学部でムチンについての研究をしている丑田公規教授が解説文「ムチン奇譚:我が国における誤った名称の起源」を発表されました。

実は科学界では昭和3年にはすでに山芋のネバネバ成分は「ムチン」ではないと発表されており、それについて反論するような研究もなく、昭和15年に記載された総説にも山芋のムチンは否定されたことが明示されていたようです。

昭和3年の山芋以降、研究が進められて、植物全般に「ムチン」は存在しないということが学術的に結論付けされているのが現状のようです。

 

[参考]

生物工学会誌 第97巻 第1号 解説 (sbj.or.jp)

 

なぜ最近まで山芋やオクラのネバネバがムチンと言われていた?

学術界では多数の論文が発表され、植物にはムチンが含まれないことがわかっていたのに、最近まで訂正されてこなかったのか?

非常に疑問ですよね。

丑田公規教授によりますと、

1884(明治17)年から1928(昭和3)年までに書かれた教科書や一般書がその後も訂正されることなく用いられ,新しい書籍などが増殖し,現在に至っているのではないかと考えている.

報文としては薯蕷類だけであったが,いつの間にか他の野菜の「ねばねば成分」全体に拡張されていたことも,民間人による「外観からの思い込み」があったと考えられる

引用:生物工学会誌 第97巻 第1号 解説 (sbj.or.jp)

 

ということで日本の教育界が訂正をサボったということですね。

未だに世界4大文明として社会の教科書に載せている日本ですからね・・・教科書検定はどうなっているのでしょうか?

 

一般書においては教科書などの教育に使われる書籍をもとに、その情報が正しいだろうということで書かれるでしょうから、教科書が間違っていたら・・・一般書も間違いますよね。

 

ムチンという成分が難しいものだった

専門用語がずらりと並び、理解が難しいのですが、物質としてのムチンの範囲には今でも不明瞭なところががるそうです。

現在、ヒトには23種類ものムチンのアミノ酸配列が遺伝子上で確認されているとのことで、つまり「ムチン」と呼ばれるグループにはいろいろな種類があるとのことです。
涙液,唾液,胃液,腸液など器官や部位によって比率が変化するということです。

そして明治17年当時では分析技術も今と比べると未熟であったために山芋のネバネバがムチンのように検出されたことも仕方が無いこととも言えるようです。
当時もムチンは動物にしか無いものであったため、山芋から検出されたことは大発見だったようですね。

その大発見という功績がそのまま科学界以外では独り歩きしてしまったのかもしれません。

その後昭和3年に山芋のネバネバはムチンではなくマンナン(多糖類、食物繊維)であることがわかりましたが、教科書の訂正が何故かされなかったので今日に至るようです。

 

他にもこのように今後の研究で訂正される成分はあるのでしょうね。
科学技術や検出技術が進歩すればより詳しく、より正確に研究が進められますからね。

まとめ

科学技術は日進月歩で様々な過去の発見が今日の最新研究では訂正されたり、新たな大発見に繋がったりしています。

ムチンに関してはもともと動物にしか含まれないと言われていたものが、明治17年の研究で山芋にも含まれる!と大発見となっていましたが、それは当時の科学技術や検査技術が未熟であったためと、そもそもムチンという成分が難解であり定義が難しいからということで起きたことでした。

しかし、最近まで山芋やオクラなどのネバネバ成分が「ムチン」とされてきたのは、昭和3年以降に「ムチンではない」と最新研究で否定されたのにも関わらず、教科書等の記述が訂正されてこなかったからです。

つまりは出版社や執筆者の確認不足ということですね。

日本では今でも社会の教科書に世界4大文明と書かれているのも同じことですよね。

 

ちなみに英語圏では、動物粘液のmucusに対して,植物粘液はmucilageと別名称となっており混同自体していません。

日本は当時大発見とされた「植物にもムチンが含まれていた!!」という偉業を残したかったのかもしれませんね。
最新の研究結果を速やかに教科書に反映するようにしないと結果的に恥を書くことになるので、教科書はいち早く訂正していただきたいですね。

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コメント

  1. 池田剛士 より:

    (速報)JAグループ(一般社団法人全国農業協同組合中央会) より訂正報道新着(2024年8月30日):
    JAグループHPに掲載している「とれたて大百科」のオクラ・サトイモ・レンコン・ヤマノイモ・モロヘイヤのページにおきまして、「ムチン」という表記しておりましたが、近年の研究において、「ムチン」は動物性の物質であり、植物全般には含まれていないと判明し、当該表記が誤りであることが分かりました。お詫びして該当ページを削除いたします。
    https://life.ja-group.jp/information/detail/?id=167

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