山椒は香辛料や漢方薬として使われることが多く、健康効果や効能の期待できる植物です。山椒にはサンショオールやシトロネラールなどの成分が含まれており、抗菌作用や血行促進作用などがあります。
そんな山椒の効能と最近がんにも効果があるのではないかという噂が出ていることについて調べてみました。
山椒はがんに効果があるのか?
今のところ山椒がヒトの癌に効くという確かな科学的根拠はまだありません。
マウスを使った実験では、山椒の精油が癌細胞の増殖や活性を抑制する効果が見られたという報告もありますが、ヒトに対する臨床試験は行われていないようです。また、山椒の食べ過ぎは胃腸障害やアレルギー反応を引き起こす可能性もあるので注意が必要です。
山椒は癌予防や治療に役立つ可能性は今後の研究次第ではありますが、現段階ではあくまでマウスにヒトのがん細胞を移植した実験でのみ効果が期待されるという状況です。
過度な期待をせずに、今後の研究の進展を待ちたいと思います。
それでも山椒には有効な効果がありますので、そちらを解説していきますね。
山椒とは?
山椒は日本や朝鮮半島南部が原産地のミカン科の植物で、香辛料や漢方薬として使われることが多く、健康効果や効能の期待できる植物です。山椒にはサンショオールやシトロネラールなどの成分が含まれており、抗菌作用や血行促進作用などがあります。また、辛み成分からの発汗作用によって代謝を改善したり、脳を活性化したりする効果もあります。
山椒は鰻にかける粉山椒やちりめん山椒などで食べることが多いですが、他にも炒め物や煮物、漬物などにも使えます。山椒は香りが強く食欲を増進させる効果もあるので、食事のアクセントになります。また、山椒は胃腸機能や内臓機能を向上させる効果もあるので、消化不良や胃痛などにも役立ちます。
山椒に含まれる健康成分
山椒は香辛料や漢方薬として古くから使われてきたミカン科の植物です。山椒にはサンショオールやシトロネラールなどの精油成分が含まれており、さまざまな健康効果や効能があります。
サンショオールは山椒の辛み成分で、
- 消化を助ける整腸作用
- 内臓粘膜強化作用
- 発汗作用によって代謝を改善
- 脳を活性化
- 血液中のコレステロールや中性脂肪を減らす
シトロネラールは山椒の香り成分で、
- 抗菌作用
- 血行促進作用
- リラックス効果
- 抗酸化作用
- 虫除けにもなる
山椒には他にもジテルペンやフェランドレン、ゲラニオールなどの精油成分が含まれており、それぞれに独自の健康効果や効能があります。例えば、ジテルペンは免疫力を高める働きがあると言われています。
山椒は香辛料としてだけでなく、漢方薬としても使われています。漢方では「花椒」と呼ばれることもあります。山椒は胃痛や下痢などの消化器系の不調に対して有効であるとされていますね。
山椒の食べ過ぎはだめですよ
山椒は食べ過ぎると副作用が出る可能性もあります。例えば、胃腸障害やアレルギー反応を引き起こすことがあります。また、妊娠中や授乳中の女性は流産や乳汁分泌低下の恐れがあるため注意が必要です。一般的には1日3g程度までが適量とされています。
山椒は古くから人々の生活になじみのある香辛野菜です。適切な量を摂取することで健康効果や効能を得られます。是非日々の食事に取り入れてみてください。
まとめ
山椒にはがん予防効果が期待されるという話がありますが、現段階ではマウスにヒトのがん細胞を移植しての実験です。
この実験では有効性が示されましたが、ヒトでの臨床試験はまだ行われていないか、結果が出てきていません。
ですので、残念ながら現段階では科学的にヒトのがん予防に効果があるとは言えません。
しかし、古来より親しまれてきた山椒には健康効果が認められています。
- 胃腸の機能を高める
- 新陳代謝を促進し、デトックス効果をもたらす
- 脳の活性化や記憶力向上に寄与する52
- 血液中のコレステロールや中性脂肪を減らす
- 抗菌作用や血行促進作用がある
- 免疫力を高める
そして山椒は妊婦さんや授乳中のお母さんはあまり食べないほうが良さそうです。
山椒のデメリットとして、山椒は適量であれば健康に良い効果がありますが、食べ過ぎると以下のような症状が出る可能性があります。
- 舌や口の粘膜にしびれや痛みを感じる
- 胃腸の働きを過剰に刺激し、下痢や嘔吐などを引き起こす
- アレルギー反応を起こす
一日に摂取しても良い量は明確に決まっていませんが、一般的には小さじ1杯程度が目安とされています。山椒は香辛料として少量で十分な風味を出せるので、食べ過ぎないように注意しましょう。
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