オールスパイスは、ひとつの植物からなる単体のスパイスです。その名前は、クローブ、シナモン、ナツメグなどの香りがすることから付けられました。オールスパイスには、抗菌・殺菌作用、鎮痛作用、抗酸化作用、免疫力の向上などの効能があります。また、肉や魚などの臭み消しや風味付けにも役立ちます。
では詳しく見ていきましょう。
オールスパイスとは?
オールスパイスと聞きますと、いくつかのスパイスをミックスしたガラムマサラのようなものかと思いますでしょう?
でも実は単体のスパイスなんですよ!
三大スパイスとも言われる、クローブ、シナモン、ナツメグの香りをミックスしたようなスパイスなので”オール”と呼ばれたのですね。
ジャマイカ原産のフトモモ科の植物の種子です。
別名ジャマイカンペッパーとも呼ばれますよ。
オールスパイスの健康効果は?
オールスパイスは他のスパイスにも負けない健康効果が確認されています。
- 抗菌・殺菌作用:細菌やウイルスの感染を防ぐ
- 鎮痛作用:筋肉痛や関節痛などの痛みを和らげる
- 抗酸化作用:老化や炎症を抑える
- 免疫力の向上:風邪やインフルエンザなどの予防に効果的
- 血行促進:冷え性やむくみの改善に役立つ
- メラニンの生成を抑制:シミやそばかすの予防に有効
- 消化促進(胆汁の分泌促進):食欲不振や胃腸障害の改善に効果的
- 呼吸器系の不調:咳や鼻づまりなどの緩和に役立つ
- 代謝を上げる:ダイエットや美肌にも良い
オールスパイスは、様々な健康効果が期待できるスパイスです。適度に摂取することで、体調管理や美容にも貢献できます。
オールスパイスの使い方
オールスパイスの使い方は簡単です。粒のままでも使えますが、粉末にした方が香りが強くなります。粒の場合はすり鉢やコーヒーミルで挽いてください。オールスパイスは熱を加えると香りが増すため、カレーやシチューなどの煮込み料理に向いています4。また、お菓子やジャムなどにも使えます5。
オールスパイスはあまり一般的ではないため、手に入りにくい場合もあります。その場合は代用品としてクローブやシナモンを少量ずつ混ぜて使ってみてください。
オールスパイスを使った料理としては、カレーやシチューなどの煮込み料理や、マリネやサラダなどの冷製料理があります。例えば、豚肉と野菜のマリネは、オールスパイスと塩・砂糖・酢・水で作るタレに漬け込んで作ります。
またフライドチキンの下味に使うとまた違った風味で美味しいですよ。
肉の臭み消しにもなりますからね。
魚料理との相性も良く、特に青魚やサーモンと相性が良いです。
魚の臭みを和らげたり香りを付けたりと万能なスパイスです。
オールスパイスは万能で香り豊かなスパイスです。料理やお菓子作りにぜひ活用してみてください。
オールスパイスは少量で風味が出ますので使いすぎるとせっかくの料理のバランスが崩れます。
使いすぎないように気をつけましょう。
オールスパイスを使ったレシピ
オールスパイスは加熱しないでもたべられますよ。
ですので料理の最後の香り付けにも使用できます。
今回はなかなか作らない方が多いと思う「魚料理」をご紹介しますね。
といっても簡単ですのでご安心下さい。
イワシのスパイス焼き
これは酒の肴にも良いですよ。
ワインもよく合うと思います。
グリルではなくフライパンで調理しますのでお片付けも簡単です。
ガスレンジのグリルを使うのが嫌で魚料理をしない方が意外と多いと思います。
グリルを洗うのが大変なんですよね(笑)
私ももっぱらフライパンで料理できる魚料理ばかりです。
【材料】
- イワシ 6尾
- 塩 適量
- こしょう 適量
- オールスパイス 小さじ1
- ニンニク 1かけ
- しょうが 1かけ
- 酒 大さじ1
- 醤油 大さじ1
- みりん 大さじ1
- サラダ油 適量
【作り方】
- イワシは、鱗を取り、内臓を取り除きます。水でよく洗い、水気をふき取ります。
(三枚おろしにして骨も取り除くと食べやすいですよ。) - ニンニクとしょうがをすりおろし、ボウルに入れます。
- 酒、醤油、みりんを加え、よく混ぜ合わせます。
- オールスパイス、塩、こしょうを加え、更に混ぜ合わせます。
- 2のボウルに1のイワシを入れ、しっかりと漬け込みます。
- フライパンにサラダ油を熱し、5のイワシを皮目から焼きます。
- 両面こんがりと焼き色がついたら、完成です。
以上が、「イワシのスパイス焼き」のレシピです。オールスパイスが加わることで、香り高くスパイシーな味わいに仕上がります。
サバの酢漬け
オールスパイスが加わることで、スパイシーで奥深い味わいに仕上がります。保存がきくので、一度に大量に作っても良いでしょう。
イワシやサバにはDHAやEPAなどのオメガ3脂肪酸も多く含まれており、LDLコレステロール値を下げる効果も期待できますね。
にんにくや生姜も加わるので抗酸化作用にも期待できます。
【材料】
- サバの切り身 4枚
- 塩 小さじ2
- こしょう 少々
- オールスパイス 少々
- にんにく 1かけ
- しょうが 1かけ
- 赤唐辛子 1本
- 酢 200ml
- 水 100ml
- 砂糖 大さじ2
【作り方】
- サバの切り身に塩、こしょう、オールスパイスを全体に振ります。
- にんにく、しょうが、赤唐辛子を薄切りにします。
- 煮沸した瓶に、2を敷き詰めます。
- 1のサバを瓶に並べ、残りの2を振りかけます。
- 酢、水、砂糖を混ぜ合わせ、4の瓶に注ぎます。
- 密封して冷蔵庫で1日以上漬け込みます。
サーモンのスパイスグリル
オールスパイスが加わることで、スパイシーで風味豊かなサーモンに仕上がります。淡白な鶏肉よりもサーモンやサバなどの青魚のような素材との相性が良いのがオールスパイスです。
サーモンにはアスタキサンチンという抗酸化作用の強い成分が入っており、目の健康や血管きれいにする効果が期待されますね。
【材料】
- サーモンの切り身 4枚
- 塩 小さじ2
- こしょう 少々
- オールスパイス 小さじ1
- レモンの皮 1かけ
- にんにく 1かけ
- ローズマリー 数本
- オリーブオイル 大さじ2
【作り方】
- にんにくを薄切りにし、ローズマリーを細かく刻みます。
- レモンの皮をすりおろし、ボウルに入れます。
- 塩、こしょう、オールスパイスを加え、混ぜ合わせます。
- 1のにんにく、ローズマリーを加え、オリーブオイルを加えてさらに混ぜ合わせます。
- サーモンに3のミックスを均等に塗り、冷蔵庫で1時間以上漬け込みます。
- フライパンを熱し、サーモンを焼きます。
- 焦げ目がついたら、裏返して同じように焼きます。
- 皿に盛り付け、好みでレモンを添えて完成です。
まとめ
オールスパイスは、中南米原産のスパイスで、その名前はナツメグ、クローブ、シナモンの3つの香りが混ざったような味わいがあることに由来します。オールスパイスには、以下のような効能があります。
- 消化促進
- 痛みや炎症の緩和
- 抗菌作用
- 抗酸化作用
- 血圧降下効果
- 血糖値の安定化
そして3つのお魚レシピをご紹介しました。
【オールスパイスを使ったお魚レシピ3選】
淡白な魚よりも味のしっかりした魚との相性が良いのがオールスパイスです。
青魚が苦手な方は魚の臭みが苦手ということも多いと思います。
オールスパイスやにんにくを使うことで魚の臭みが消えますので美味しく食べられると思いますよ。
今回ご紹介したレシピは次の3つです。
- イワシのスパイス焼き
イワシにオールスパイス、塩、コショウを振り、オリーブオイルで焼いたレシピ。オールスパイスが加わることで、スパイシーで風味豊かなイワシが完成します。 - サバの酢漬け
サバの切り身に塩、コショウ、オールスパイスを振り、にんにく、しょうが、赤唐辛子を加えた煮沸した瓶に並べ、酢、水、砂糖を混ぜ合わせた液体に漬け込むレシピ。オールスパイスが加わることで、スパイシーで奥深い味わいが楽しめます。 - サーモンのオールスパイス焼き
サーモンにオールスパイス、塩、コショウ、レモンの皮、にんにく、ローズマリー、オリーブオイルを混ぜ合わせ、冷蔵庫で漬け込んでから焼くレシピ。オールスパイスが加わることで、スパイシーで風味豊かなサーモンが楽しめます。
オールスパイスは、お魚料理に加えることで、スパイシーで奥深い味わいが楽しめます。ぜひ、お試しください。
また、お好みに合わせてスパイスの組み合わせや分量を工夫してください。
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