「ビタミンB12」とは？　多く含まれる食べ物とその効果は？

　よく聞くビタミンB群、色々ありますね。

ビタミンB1,B2,B6,B12・・・。

　その中でビタミンB12は、葉酸と共に赤血球の形成に関与し、悪性貧血を防ぎ、神経細胞の核酸やたんぱく質を合成、修復するのに必要な栄養素です。

　化学的なお話ですと、ビタミンB12は、コバルトを含む化合物で、「アデノシルコバラミン」、「メチルコバラミン」、「ヒドロキシコバラミン」、「シアノコバラミン」があります。

　水やアルコールに溶けやすく、光によって分解されやすい性質です。

　日本人の食事摂取基準（2015年版　2020年版の策定検討会実施中）では、ビタミンB12の一日の摂取の推奨量は18歳以上の男女とも2.4㎍です。

　ビタミンB12が不足すると赤血球（血液の赤い色の正体、酸素を運び、細胞から二酸化炭素を回収してくる）がうまく作れず、巨赤芽球性貧血（悪性貧血）になります。

　悪性貧血になると、全身のだるさやめまい、動悸、息切れ、食欲不振などの症状が出てきます。

　悪性貧血までならなくても、全身のだるさや、疲れが抜けない感覚になるときには、ビタミンB12も不足しているときかもしれません。

　また、脊髄や脳の白質障害、末梢神経障害が起こり、しびれや知覚異常などの神経障害として症状が現れます。

　逆に植物性食品には、海藻類の海苔を除き、ほとんど含まれないです。

　野菜類や果物類には含まれないので、菜食主義者は欠乏することがあるようですね。

　また精進料理にも、ビタミンB12のみが不足している、と言われていますよ。

ビタミンB12は水溶性ですので、水に溶けてしまいます。ですから、焼く、揚げるという調理ではよいのですが、煮る、炒めるという調理方法だと煮汁など水分ごと食べるのが良いでしょう。