感染者数、死亡者数と続々情報が更新され、不安に思う方も多いでしょう。
ですが、その数字にだけ囚われていて、肝心の症状がどのようなものかがわかりにくい報道が多くなってきているように思います。
「肺炎になるんでしょ?」
「高熱が出るんだよね?」
「熱が出て咳が酷い時は保健所に連絡が先ね!」
などとなんとなくは分かっているような??
正しくコロナウイルスのことを知って、正しく恐れて、正しい対処をするように心がけたいですね。
コロナウイルスとは?風邪を起こすウイルスです!
新型と言われていますが、つまりはコロナウイルスです。
一般的な季節性の風邪を起こすウイルスです。
一般的な風邪の10~15%(流行期35%)がこのコロナウイルス感染によるものと言われています。
『風邪は万病のもと』
と昔から言われている通り、風邪を甘く見て拗らせてしまいますと、それこそ肺炎やほかの重篤な症状を招いてしまいまして、命に係わる事態となってしまいます。
昔は本当に風邪からどんどん悪化し、命を落とした人も多かったです。
昨今の日本ではあまり「風邪」で命を落とすということは聞かなくなりました。
それは生活環境が昔と比べて格段に良くなったことと、栄養状態が良くなったことが挙げられます。
皆さん風邪をひきますと、「風邪薬」を飲みますよね?
風邪を治す薬とお思いでしょうが、実は風邪を治す薬はこの世に存在しないのです!!
風邪を治す薬を開発したらノーベル賞間違いなしと言われていますよね!
風邪薬は、風邪の諸症状(せき、鼻水、発熱、のどの痛み、関節の痛みなど・・・)を和らげる薬です。
風邪を治すのではなく、風邪の辛い症状を緩和する薬なんですね。
・・・・ということは・・・、
そうなんです!
残念ながら、【新型コロナウイルス】を退治する、治す薬は存在しないんです。
というか現代医学や薬学では【新型コロナウイルス】の特効薬を作ることはできないんですよ・・・・風邪の特効薬が出来ていないのと同じで・・・。
ですがワクチンは作れるかもしれません。
それで世界各国の研究機関や製薬会社がワクチンの製作・研究に奔走しています!
良いものができることを期待したいですね!
新型コロナウイルスに罹るとどうなるの?
いろいろと情報が錯綜しているのと、各研究機関が研究中でもあるので、これから追加で情報も出てい来ると思いますが、現在のところ言われているのは、
潜伏期間(自覚症状が無く、体内でウイルスが増殖している期間)でも周囲にウイルスをばらまくことが示唆されています。
また、一般的な風邪と同じように、ウイルスに感染していても症状が出ない、発症しない人もいます。
通常の風邪の場合ですと、発症していない場合ウイルスを周囲にばらまくことは少ないようですが、新型コロナウイルスの場合は、潜伏期間もウイルスをばらまくことから、無症状のウイルス感染者からも周囲にウイルスをばらまく可能性が高いと思われます。
新型コロナウイルスに罹患して実際に確認された症状は以下の通りです。
- 発熱
- 咳
- 息切れ
- 筋肉痛
- 混迷
- 頭痛
- のどの痛み
重症な方ですと、肺炎、急性呼吸不全におちいります。
箇条書きにされた症状だけを見れば、一般的な風邪やインフルエンザの症状とさほど変わらないように見えます。
ですから、はじめは風邪を引いたかな?と思い、寝れば治るさと放置した結果重症化してしまいました。
新型コロナウイルスはと特に肺炎へと発展するまでが速いようです。
BBCの記事によりますと、はじめに亡くなられた患者は喫煙者であり、肺がもともと弱っていた可能性があるので重症化した可能性があるということでした。
最初に死亡した感染者2人は、一見健康そうだった。しかし実際には長年喫煙をしていたため、肺が弱っていた可能性がある。
1人目の61歳男性は、病院に到着した時点で重い肺炎にかかっていた。
急性呼吸不全状態で、つまり肺から各臓器に十分な酸素を送ることができていなかった。
人工呼吸器を装着されたものの、肺は機能しなくなり、心拍が停止した。男性は入院から11日後に死亡した。
2人目の男性(69)もまた、急性呼吸不全に陥っていた。
男性には体外式膜型人工肺(ECMO)が取りつけられたが、助からなかった。
男性の死因は重い肺炎と、血圧低下による敗血症性ショックだった。
引用元:https://www.bbc.com/japanese/51321691
新型コロナウイルスで肺炎になるとどうなるの?
この急激な肺炎の怖いところは、急速に肺に炎症が起こり、肺に水がたまった状態になってしまいます。そして結果的に肺でのガス交換(酸素と二酸化炭素の受け渡し)が出来なくなってしまいます。
呼吸(息を吸ったり吐いたり)が出来なくなるのではなく、肺でのガス交換が出来なくなってしまうのです!!
何が恐ろしいかと言いますと、病気で呼吸が難しくなった場合、何らかの原因で血中酸素濃度(血液中の酸素の量)が低下した場合、いわゆる酸欠の症状が出て非常に息苦しくなるか、最悪意識が朦朧として、最終的には意識を失うでしょう。
その場合の医療的処置は、酸素吸入や人工呼吸器(マスクで酸素を送り込む)を装着して、体に酸素が取り込まれるようにします。
ですが、今回の新型コロナウイルスで重症化した肺炎の場合、いくら肺に酸素を送ってもガス交換が難しい状態となっています。つまり人工的に肺に酸素を送っても体内に入っていかないのです・・・・。
結果、酸素が体に入らないので・・・亡くなります。
恐ろしい病気ですが、現在のところ残念ながら日本国内で感染してしまった患者さんには肺炎まで重症になったケースはありません。
初期段階で適切な処置をすることが出来れば対処できると思われます。
また、まだ確定的な話ではありませんが、新型コロナウイルスで亡くなった患者さんは、以前からほかの病気に罹っており、そのせいで免疫力が低下していたことが示唆されています。
免疫が低下した状態だったので、重症化しやすかったのだろうということです。
若くして亡くなっている方もいらっしゃいますが、サイトカインストームという免疫の過剰反応で炎症が急激に広まったためではないか?という情報もあります。
今後の情報にも注意して、正しく恐れ、正しく対処していくことが大切です。
新型コロナウイルスの予防をするには?
新型コロナウイルスは、いわゆる一般的な風邪を起こすウイルスの変異種ですので、予防方法は風邪の予防法と対して変わりません。
というか、ウイルスは目に見えないほど小さなものですので、それほど取れる対策がないということでもありますね。
こちらの記事もご参考になればと思います。
一番の予防方法は、「手洗い」「消毒」です!
コロナウイルスは【飛沫感染】【接触感染】です。
一番の感染源は「手」からだと言われますね。
つまり【ウイルス】が付着したものを触った手で、目や鼻などの粘膜に触れたり、そのままの手で飲食をし、口からウイルスが侵入するという感染経路になります。
ですので、手を洗ったり消毒する前に首から上に触れる行為は気を付けないといけません。
ヒトは意外とあちこちに触れるものです。
また咳やくしゃみをする時に手で覆うことも多いでしょう。
その時にウイルスが手に付着したり、その手で触れたところにウイルスが移ってしまったりします。
その場所を第三者が触れることにより、第三者の手にウイルスが付着することになります。
ですので手洗いを徹底するとともに、よくヒトが触れる場所の消毒をすることが感染拡大防止に役立つと言われています。
また、コロナウイルスは糞便中にも含まれることが多いです。
ですからトイレというのは非常に危険な感染源になります!
トイレの便器周辺はもちろんのこと、ドアのノブやよく触れるところなども消毒するとより良いです。
ちなみにコロナウイルスはアルコール消毒が効きますので、ノロウイルスより消毒方法がお手軽です!
まとめ
正しく知って正しく恐れることが大切です。
正しい対処法をしないと意味がないだけでなく、余計な出費ともなってしまいます。
まずは手洗いの徹底と、よく触れるところの消毒をするのが良いと思います。
公共交通機関を使用しての移動が必要な方(通勤・通学)は使い捨てのゴム手袋などを活用すると良いかもしれません。
そして首から上には触れないようにすることですね。
マスクを着用していても、ウイルスが付着した手で目などをこすればそこから感染してしまいますからね!
逆に言いますと、マスクが無くても首から上に触れないようにし、手洗いを徹底すれば感染を防ぐことができます。
一般的な風邪やインフルエンザに似た症状ですから分かりにくいですが、必要以上に恐れることはしないのが良いですね!
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