2019年7月9日に楽天モバイルからプレスリリースが出ました「DMM mobile」事業の買収。
また、それにともなってDMMのインターネット事業:「フレッツ光」を利用した高品質インターネットサービス事業「DMM光」の事業も買収することになりました。
これで、楽天モバイルのMVNO契約j回線数は200万規模になりました。
それにともないドコモが・・・今後どうなるのでしょうか?
楽天モバイル自社回線以降への足がかり
現在楽天モバイルは、ドコモ回線とau回線を使用したMVNO(格安SIM)をサービスとして提供しています。
ご存じの通り今後自社回線へと移行していくと言うことで、NECと提携し、「オープンvRAN対応の無線機を日本国内で製造」ということを推し進めている所ですよね。
今後自社サービスを展開するに当たり、契約数が一定以上ないと経営が厳しいと言うことも有り、増やしていく事に力を入れているようですが、その内で最も手っ取り早いのが、今回の様な「事業買収」です。
事業内容を承継するので、契約数もほぼそのまま受け継げるという事です。
楽天モバイル側は今後も同じようなチャンスがあれば積極的に検討したいと言うことですから、自社回線MNOへの以降も考え、様々な手段を考えているようです。
宣伝広告を打ち、サービス内容を充実させて尚且つ顧客満足度を上げるというのは大変ですからね。
また、MVNOも様々な会社から出て来ていまして、既に飽和状態に近くなってきているようです。
他社とのサービスの差別化というものも出尽くした感がありますからね。
どうしても大手3社の回線を借りて運営するという、MVNOの形態では、独自のサービスというものには頭打ちが来るようです。
ですから、楽天モバイルでは自社回線を持つことで、MNOに参入し、よりサービスの自由度を高めて既存の大手3社に立ち向かおうとしているようですからね。
過去には、FREETELという格安SIMの事業を吸収しています。
今後も同じような格安SIMの事業を吸収する可能性もありますね。
ちなみに、今回事業買収されたDMM mobileですが、しばらくは今のままのサービスを継続できるようです。
楽天モバイルによると、「当面はDMM mobileを継続してご利用いただける環境を提供する予定」(広報部)
MNOとしてのサービス開始後は、「弊社の回線をご利用いただけるような環境を検討している」(同)
現状では、DMM mobileの名称や料金プラン等は、当面維持する予定だというが、料金に対して付与しているポイントは、DMMポイントから楽天スーパーポイントに変更される。ブランドがDMM mobileのままでも、ポイントシステムを切り替えることで、ユーザーを楽天経済圏の中に組み込めるため、楽天全体にとってもメリットが大きい。
引用元:https://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/1907/13/news022.html
ドコモがお怒りに??
今回のDMM mobileは実は回線を又貸しの様な状態で使用していた事業所でした。
使用していたのは、ドコモの回線です。
インターネットイニシアティブ(IIJ)がドコモから帯域を借り、DMMに提供するという状態で運営していたものです。
これ自体は問題無いのですが、事業買収で契約者数を増やしていますが、今後楽天モバイルで壁となるのが、
「自社回線への移動」
です。
2019年3月14日10時以降に新規契約された方には、自社回線用のSIMカードが10月以降に自動的に送られてくるといいます。
公式アナウンスでは、強制的に移行と言うことでは無く、あくまで任意での移行となるようです。
というのは、使用している機種によっては、新回線(電波)に対応していない事があるからです。
移行しないことを選べばしばらく(いつまでかは分かりませんが)はMVNOとして利用できるようです。
楽天モバイルが自社回線でのMNO開業後のことは、現在もまだ、2019年3月14日の9:59以前に契約された方の扱いはどうなるのかが決まっていません。
と言うのも、噂によると・・・
新しい電波帯がauよりなので、ローミングもauの回線を使用となるようです。
楽天モバイルでは、はじめはドコモ回線からサービスを提供し始めており、多くの契約がドコモ回線を使用したものとなっています。
私の契約もドコモ回線でしております。
これがau回線に変更となりますと、端末が対応していない事が多いです。
(au回線は海外をみても特殊な回線になるので、対応機種が少なかった。auと楽天、双方のVoLTEに対応しなければいけない。)
現在、楽天モバイル側からアナウンスされている機種もシャープ製とoppo製とHuawei製の一部です。
他の機種は公式では対応していないとの発表ですね。
ですので、楽天自社回線に移行するためには端末の買い換えが必要になるわけです・・・
そうしますと、他社に乗り換えてしまう人も出てしまいますよね??
そこをどう乗り切るかが課題ですよね!
現在、楽天モバイルを利用している立場としては、MNOに移行後もMVNOとしての楽天モバイルを遺しておいてほしいと言うことです。
正直現実的では無いですけどね。(経費がかかるでしょうから。)
そこに不満な思いをぶつけてきたのが「ドコモ」です!
ドコモは、自社でサブブランドを持たないこともあり、MNOが展開するMVNOには批判的だ。ドコモの吉澤和弘社長は筆者のインタビューに答える形で、「楽天モバイルとして(自社回線を)始めるからには、基本的にMNOとしてやっていただく。MVNOは解消してもらいたい」と不快感をあらわにした。吉澤氏によると、KDDI傘下でドコモ回線を使うビッグローブとは「既に話をしている」という。
吉澤氏は「もっと影響が出てくるのであれば、声は挙げていこうと思っている」と語っていた。
引用元:https://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/1907/13/news022_2.html
まぁそうですよね。
自分所で新しく事業を始めるのに、今まで長年設備投資など多額な資金を掛けて整備してきた自慢のドコモの回線網を間借りしようなどとは不快でしょうね。
その辺も有り、ドコモとのローミングが無くなるようですからね・・・・。
ましてや、本家ドコモより安い基本料でサービスを提供しているとなれば、顧客を取られている分もあるでしょうから・・・。
古くからの契約者。非対応端末が自社回線移行への足かせに!?
出来ることなら、一斉に自社回線への移行を進めていきたいでしょう。
ですが新規参入と言うことで、やはり電波のカバー率がネックになりますよね。
画期的な、オープンvRAN対応の無線機を開発して普及させることが出来たとしても、その機械を設置できないと電波は届かないわけですからね。
ですのでしばらくは他社のアンテナ設備も利用していかないといけないわけですからね。
そこで利用できるのがauのローミングとなりそうだという噂ですので、先に説明したとおり、電波帯やVoLTEに対応していないといけないと言うことです。
公式でアナウンスの通り、自社回線対応機種が少ないことも有り、今後買い換えなどが必要になるユーザーも多いことでしょう。
このことが大分足かせになりそうですね。
また今回ドコモ側が楽天のMNOとMVNOの共存に不快感を表したことにより、私のような楽天モバイルのドコモ回線で契約している人もどうなるのか分かりません・・・。
いきなり切られることはないと思いますが、気を付けて情報を追っていきたいと思います。
いよいよダメになりそうなら、他社に乗り換えも検討しないといけないですね。
何か分かりましたら追記しますよ!
(個人的には、乗り換え先はmineoかなぁと考えています。)