Microsoft Edge は Windows に標準搭載されているブラウザですが、別のブラウザを使用したい場合や Edge を削除したい場合もあるでしょう。しかし、通常の方法では簡単にアンインストールできません。この記事では、Windows 11/10 で Microsoft Edge を完全に削除する方法をわかりやすく解説します。
設定からMicrosoft Edgeをアンインストールする方法
Microsoft Edgeは、Windowsの標準ブラウザとして多くのユーザーに利用されています。
しかし、他のブラウザを使用したい場合や、システムリソースを節約したいと考えるユーザーも少なくありません。
その際、最初に試みるべき方法は、Windowsの「設定」からのアンインストールです。
この手順は比較的簡単で、特別なツールや高度な知識を必要としません。
アンインストール手順
以下に、Windows 11を例に具体的な手順を説明します。
- 「設定」アプリを開く
画面左下のスタートボタンをクリックし、表示されたメニューから「設定」を選択します。
- 「アプリ」を選択
設定画面の左側メニューから「アプリ」をクリックします。
- 「インストールされているアプリ」を開く
「アプリ」セクション内の「インストールされているアプリ」をクリックします。
- Microsoft Edgeを検索
インストールされているアプリの一覧から「Microsoft Edge」を見つけます。
- アンインストールを実行
「Microsoft Edge」の右側にある「…」ボタンをクリックし、「アンインストール」を選択します。
これらの手順で、Microsoft Edgeのアンインストールが開始されます。
画面の指示に従って操作を進めてください。
注意点
一部のWindowsバージョンや設定によっては、アンインストールボタンがグレーアウトして選択できない場合があります。
これは、Microsoft Edgeがシステムの一部として組み込まれているためです。
その場合、他のアンインストール方法を検討する必要があります。
アンインストール後の影響
Microsoft Edgeをアンインストールすると、以下のような影響が考えられます。
- 一部の機能が制限される可能性
Windowsの一部の機能やアプリが正常に動作しなくなる可能性があります。
- 再インストールの必要性
特定の状況下で、再度Microsoft Edgeをインストールする必要が生じるかもしれません。
これらの点を考慮し、アンインストールを実行する前に十分な検討を行うことをお勧めします。
まとめ
Windowsの「設定」からMicrosoft Edgeをアンインストールする方法は、最もシンプルでユーザーフレンドリーな手順です。
しかし、システムの構成やバージョンによっては、この方法が利用できない場合もあります。
その際は、他のアンインストール手段を検討してください。
コマンドプロンプトを活用してMicrosoft Edgeを強制的にアンインストールする方法
Microsoft Edgeは、Windowsの標準ブラウザとして深くシステムに組み込まれています。
そのため、通常の手順ではアンインストールが困難な場合があります。
しかし、コマンドプロンプトを使用することで、強制的にアンインストールすることが可能です。
以下に、その詳細な手順を解説します。
1. Microsoft Edgeのバージョンを確認する
まず、現在インストールされているMicrosoft Edgeのバージョンを確認します。
これは、後の手順で必要となるため、正確に把握しておくことが重要です。
確認手順は以下の通りです。
- Microsoft Edgeを起動します。
- 画面右上の「…」メニューをクリックし、「設定」を選択します。
- 左側のメニューから「バージョン情報」をクリックします。
- ここで、現在のバージョン番号を確認できます。
2. コマンドプロンプトを管理者権限で起動する
次に、コマンドプロンプトを管理者権限で起動します。
これにより、システムレベルの操作が可能となります。
手順は以下の通りです。
- 「スタート」メニューを開き、「cmd」と入力します。
- 検索結果に表示された「コマンドプロンプト」を右クリックし、「管理者として実行」を選択します。
3. Microsoft Edgeのインストーラーディレクトリに移動する
コマンドプロンプト上で、先ほど確認したバージョン番号を使用して、Microsoft Edgeのインストーラーディレクトリに移動します。
コマンドは以下の通りです。
cd %PROGRAMFILES(X86)%\Microsoft\Edge\Application\<バージョン番号>\Installer
例として、バージョンが「91.0.864.48」の場合、以下のようになります。
cd %PROGRAMFILES(X86)%\Microsoft\Edge\Application\91.0.864.48\Installer
4. アンインストールコマンドを実行する
インストーラーディレクトリに移動したら、以下のコマンドを実行してMicrosoft Edgeをアンインストールします。
setup.exe --uninstall --system-level --verbose-logging --force-uninstall
このコマンドにより、システムレベルでの強制アンインストールが実行されます。
5. アンインストールの確認と再起動
アンインストールが完了したら、念のためシステムを再起動してください。
これにより、残存する関連ファイルや設定が適切にクリアされます。
注意事項
Microsoft Edgeをアンインストールすると、システムの一部機能や他のアプリケーションに影響を及ぼす可能性があります。
特に、Windowsの一部機能はEdgeに依存しているため、アンインストール後に問題が発生する場合があります。
そのため、アンインストールを実行する前に、システムのバックアップを取ることを強くお勧めします。
まとめ
以上の手順で、コマンドプロンプトを使用してMicrosoft Edgeを強制的にアンインストールすることが可能です。
しかし、システムへの影響を十分に考慮し、慎重に実行してください。
必要に応じて、他のブラウザのインストールや、システム設定の調整を行うことも検討してください。
PowerShellを活用してMicrosoft Edgeを完全にアンインストールする方法
Microsoft Edgeをシステムから完全に削除したいと考えている方へ、PowerShellを使用した効果的なアンインストール手順をご紹介します。
この方法は、他の手段では削除が難しい場合に特に有効です。
以下に、具体的な手順を詳しく解説します。
1. Microsoft Edgeのバージョン確認
まず、現在インストールされているMicrosoft Edgeのバージョンを確認します。
これにより、適切なアンインストールコマンドを実行するための準備が整います。
-
- ファイルエクスプローラーを開き、以下のパスに移動します。
C:\Program Files (x86)\Microsoft\Edge\Application\
- このディレクトリ内に、バージョン番号(例:
109.0.1518.61
)のフォルダがあります。 - そのフォルダを開き、
Installer
フォルダを見つけてください。 Installer
フォルダ内のsetup.exe
ファイルを確認します。
2. レジストリの編集
アンインストールを妨げるレジストリエントリを削除する必要があります。
この操作はシステムに影響を与える可能性があるため、慎重に行ってください。
- 「Windowsキー + R」を押して「ファイル名を指定して実行」ダイアログを開き、
regedit
と入力してレジストリエディタを起動します。 - 以下のパスに移動します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\WOW6432Node\Microsoft\EdgeUpdate\ClientState\
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\WOW6432Node\Microsoft\EdgeUpdate\ClientStateMedium\
- 上記の各フォルダを右クリックし、「削除」を選択します。
3. PowerShellでのアンインストール
次に、PowerShellを使用してMicrosoft Edgeをアンインストールします。
-
- 「スタート」メニューを右クリックし、「Windows PowerShell(管理者)」を選択して、管理者権限でPowerShellを起動します。
- 以下のコマンドを入力し、
Enter
キーを押します。
cd 'C:\Program Files (x86)\Microsoft\Edge\Application\109.0.1518.61\Installer'
-
- 次に、以下のコマンドを実行してアンインストールを開始します。
.\setup.exe --uninstall --system-level --verbose-logging --force-uninstall
これらの手順を完了すると、Microsoft Edgeはシステムから完全に削除されます。
ただし、将来的なWindowsアップデートにより再インストールされる可能性があるため、定期的に確認することをお勧めします。
注意: これらの操作はシステムに重大な影響を及ぼす可能性があります。
実行する際は、必ず事前に重要なデータのバックアップを行い、自己責任で進めてください。
グループポリシーを活用してMicrosoft Edgeを無効化する方法
Microsoft Edgeは、Windowsに深く統合されたブラウザであり、標準のアンインストール手順では完全に削除することが難しい場合があります。
しかし、グループポリシーを活用することで、Edgeの起動を効果的に制限することが可能です。
以下に、その具体的な手順を詳しく解説します。
グループポリシーエディターの起動
まず、ローカルグループポリシーエディターを起動します。
これは、Windowsの設定を詳細に管理するための強力なツールです。
以下の手順で進めてください。
- 「スタート」ボタンを右クリックし、「ファイル名を指定して実行」を選択します。
- 表示されたダイアログボックスに「gpedit.msc」と入力し、「OK」をクリックします。
これで、ローカルグループポリシーエディターが起動します。
Microsoft Edgeの実行を制限する設定
エディターが起動したら、以下の手順でMicrosoft Edgeの実行を制限します。
- 左側のペインで、「ユーザーの構成」 > 「管理用テンプレート」 > 「システム」の順に展開します。
- 右側のペインで、「指定されたWindowsアプリケーションを実行しない」をダブルクリックします。
- 設定ウィンドウが開いたら、「有効」を選択し、「表示」ボタンをクリックします。
- 新たに表示されたウィンドウで、「msedge.exe」と入力し、「OK」をクリックします。
- 最後に、設定ウィンドウで再度「OK」をクリックして設定を保存します。
これにより、Microsoft Edgeの実行が制限され、ユーザーはEdgeを起動できなくなります。
注意点と補足情報
この設定を適用すると、すべてのユーザーがMicrosoft Edgeを起動できなくなります。
特定のユーザーのみを対象としたい場合は、適切なユーザーグループに対してポリシーを適用してください。
また、グループポリシーエディターはWindowsの設定を大きく変更する可能性があるため、操作には十分な注意が必要です。
設定を変更する前に、現在の設定のバックアップを取ることをお勧めします。
まとめ
グループポリシーを活用することで、Microsoft Edgeの実行を効果的に制限することが可能です。
この方法は、Edgeを完全にアンインストールできない場合や、特定の環境でEdgeの使用を制限したい場合に非常に有効です。
適切な手順で設定を行い、Windows環境をより自分好みにカスタマイズしましょう。
結論:適切な方法でMicrosoft Edgeを削除しよう
Microsoft Edgeは、Windowsの既定ブラウザとして深く統合されています。
そのため、通常のアンインストール手順では削除が困難です。
しかし、特定の手順を踏むことで、完全な削除が可能となります。
Microsoftの公式見解
Microsoftは、EdgeをWindowsの重要なコンポーネントと位置付けており、アンインストールを推奨していません。
これは、システムの安定性やセキュリティを考慮したものです。
そのため、削除を試みる際には、自己責任で行う必要があります。
削除手順の詳細
Edgeを完全に削除するためには、以下の手順を実行します。
- コマンドプロンプトを管理者権限で起動します。
- Edgeのインストールディレクトリに移動します。
通常、パスは以下の通りです。
C:\Program Files (x86)\Microsoft\Edge\Application\バージョン番号\Installer
- 以下のコマンドを実行します。
setup.exe --uninstall --system-level --verbose-logging --force-uninstall
- PCを再起動します。
これらの手順により、Edgeをシステムから完全に削除できます。
ただし、削除後にシステムの一部機能に影響が出る可能性があるため、注意が必要です。
削除後の注意点
Edgeを削除した後、Windowsの一部機能やアプリケーションが正常に動作しない場合があります。
そのため、削除前にシステムのバックアップを取ることを強くお勧めします。
また、他のブラウザを既定のブラウザとして設定し、必要な設定やデータを移行しておくと良いでしょう。
まとめ
Microsoft Edgeの削除は、システムの深部に関わる操作であり、慎重な対応が求められます。
公式には推奨されていない手順であることを理解した上で、自己責任で行ってください。
また、削除後のシステムの安定性やセキュリティに留意し、必要に応じて専門家に相談することをお勧めします。