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「責任あるAI」というが電子辞書に責任は必要か?

AI
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G7のデジタル相会合で「責任あるAI」という議題が出ていたようですが、世間が現在話題になっているAIに対して認識がおかしいと思っている。

すでにプログラマー界隈では正しい(?)AI活用方法を模索して、実際に活用する方法を見つけ出しているようですが、世間・マスコミでは勘違いが発生しているようにも思えます。

私はプログラマーではないですのではっきり言ってAIの1割も理解できてはいないですが、マスコミの取り上げ方には疑問を感じています。

AIは素晴らしい技術であり、今後の人類の生活を変えるほどの技術になりますが、怖いものではありません。規制しろという話もありますが、規制の方向は間違ってはいけないと思います。

ChatGPTへの誤解?

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AI技術の革新ということで話題になっているのがChatGPTだと思います。

ここがまずマスコミが誤解しているというか、おそらく取り上げている人も理解できていないんだと思います。

 

皆さんがAIと言われると思い浮かべるのがSFやファンタジーの世界だと思います。
ドラえもんも鉄腕アトムもターミネーターも攻殻機動隊などでもAI(人工知能)が出てきますよね?

そういう作品に触れることが多い日本人だから勘違いを起こしている人が多いのですが、これらの作品でのAIは感情を持っているように描かれています。

 

もちろんですがChatGPTには感情はありません。
AIが自分で考えて行動するということは現段階ではありません。

 

ChatGPTはある時期までのインターネット上の情報を網羅的に集めてあり、またプログラミングの知識やWord,Excelなどの使い方などの膨大な情報が教えられてあります。
それらの情報を使い、人の会話と遜色の無い文法で返答をしてくれるものです。

人間との自然な会話をすることを第一目標としているAIです。

 

こちらからした質問文の内容を読み取り、こちら側が何を意図してその質問をしているのかを文脈から読み取ります。
その読み取った内容に応じて自然な文章で返答をしてくれます。

「会話」を重視しているので、内容については甘いところがあります。自然な文章を構築することに重きを置きすぎていて、内容が伴わないことがあります。
最近ではそのあたりも改善されてきていますが、まだまだ情報の精査を人間側で行う必要がありますね。

ChatGPTは嘘をつく?

「ChatGPTは真顔で嘘をつく」

と言われていたりしますね。

というのも、先程も書きました通り、ChatGPTの最大目標は人間との自然な会話です。
集められた情報と学習した内容を使用して違和感の無い自然な文章を作成するためのAIです。

人工知能というとロボットに搭載されたもので人工生命体と言われるほど感情など人間に近いものだと創作作品では扱われることが多いですよね。

ですが現代のAIIはそこまで言っておらず、むしろ感情を手に入れられては困るとさえ考えられています。

 

そこでChatGPTが真顔で嘘をつくという話ですが、これは嘘をついているわけではありません。

嘘とは明確に相手を騙そうとする意図が存在していますよね?
ですがChatGPTには感情が無いので、私達を騙そうという意図は全くありません。

ChatGPTに課せられている使命は、質問に対して人間として違和感の無い文章を返すこと。
そのためには質問の内容を理解し、返してほしいだろう返答を文法に則って膨大なデータの中からキーワードを繋げあわせて返答してくれているのです。

その時に不足している情報について、他の情報で補完してしまうので、文法的には問題ない文章でも内容が間違ってしまっているのです。

 

この傾向が顕著なのが、地元の飲食店を聞いた時ですね。
ChatGPTにはリアルタイムの検索機能が無いのでかなりの確立で誤情報を自信満々に出してきます。
私も以前に地元の美味しい中華そば屋を聞いたらお店の名前と所在地、電話番号、食べログのURLを応えてくれましたが、食べログのURLを開くとイタリア料理屋さんで当然中華そばはおいていないお店ですし、住所も全くのデタラメでした。

嘘といえば嘘ですが、そもそもChatGPT側がお店の情報を持っていませんでしたから提示しようが無かったのですね。

「責任あるAI」というが・・・

AIといえばコンピュータ(しかもかなり性能が良いコンピュータ)を使用して運営されているということもあり、我々一般人よりも知識(データ)が多く判断(計算)がうんと早いから我々人間よりも頭が良いと感じるかと思いますが、AIはあくまで【道具】なんですよ。

ですからAIに責任をと言われてもピンと来ないですね。

AIの開発は責任を持ってと言うのは賛成ですが、ChatGPTなどの会話形AIは驚異でも何でもなく、これまで使ってきたパソコンやスマホのアプリの延長でしかありません。

高性能な電子辞書というかんじです。
勝手に内容を書き足してくれるWikipedia
必要な情報だけ抜き出してまとめてくれるWikipediaという感じです。

 

要は人間側の使い方しだいということで、これまで段階的に飛躍してきた文化・文明の賜だと思いますよ。

 

AIが問題になったのは?

AIが問題になろうかと言われているのは、おそらくはCGなどで絵を描くひとだからでしょうか?
文章に関しては同じ内容でも書く人が違えば表現がかわりますよね?
小説などの文学作品を作者に許可を取らずに複製して配布することは犯罪行動です。

AIはまさにそのことを自動で絵やCGを創造するサービスなどで著作権の侵害を指摘されています。

AIで絵を出力するために膨大な量の絵や写真を学習しています。

作者が魂を込めて描いた絵の情報も蓄積されており、そのデータや統計的に判断した内容から、文字で依頼された内容の絵を自動的に描き出します。

この情報の学習の時点で多くのデザイナーやスポンサーの作品を勝手に学習し、その作風やアングルなどを活用して絵を出力しています。

これが著作者の権利を侵害しているのではないかと言われています。

事実学習させたモデルに似た風貌の絵をAIは自動で描画してくれます。

ただ、作風は似ているがその学習モデルの作者のオリジナルの絵では無いのはひと目でわかります。

 

その上でAIで生成したイラストやCGを販売する人々も出てきたために、学習元である作者方は怒りを覚えているようです。

 

まとめ

現状でているAIに関しては膨大な情報と資料を集めてある巨大で便利な電子辞書というものです。

感情があるわけではないので善悪の判断も自身ではできません。
あるのは膨大な文章のデータから傾向と対策をねった問答集のようなものです。

AIを規制して欲しいということも、つまりは著作権のあるものを勝手に学習(読み込む)して、それを著作者に許可も取らずに利用されている。その上で報酬を得る人がいるというのが問題にされていますね。
著作者には1銭も入りませんし、頭を悩まして無から有を生み出した貴重なものを勝手に使ってお金儲けをしているのが許せないのでしょう、その点については私も大賛成です。

著作権者は利益を守られるべきなので、著作権者が拒否した内容についてはAIが情報を集められないようにすることが大切かもしれませんね。

 

ChatGPTは会話形式でいろいろな情報を簡単にまとめてくれる次世代の電子辞書という感じがします。
辞書ならば内容が間違っていることは大問題ですが、学生や家族間での会話のような内容では情報の正確性はあやふやでもある程度問題ないですよね。

人と会話をしているときでも内容が売る覚えなのに断言して話したりすることってありますよね?
それを冷静に淡々と文法的不自然さをとことん気にしながら違和感の無い文章を書き出すのがChatGPTの約目です。

 

決してドラえもんなどのアンドロイドやロボットとは違い感情も自分で考え判斷することも擬似的なものであることを念頭に置いて、なるべく詳しく指示(プロンプト)をして欲しい答えを引き出しましょう。